『明日への扉』

序章:あの日から





「あなたは そこにいますか?」



楽園が戦場に変わったこの日―。
僕たちの運命も・・・変わった。



変わらない日々を送っていた僕達は、その変わらない日々に退屈していた。

「人間が入った大きな篭」のようなこの島を、誰もが疑問に思っていた。

・・・ただ、誰もが毎日笑って暮らしていたのは、僕達に疑問を持たせない様にしよう、と思ったからかも知れない。

だけど、僕達は逆に疑問を持ってしまった。


今から9年前、僕達は大きな楠の根元で、1つのラジオから流れ出た“声”に耳を傾けていた。

まだ幼かった僕達だからこそ、耳を傾けていたんだ。

今、その行為をやれ、と言われると、指令からの命令でも出来ないと思う。



なぜなら・・・。

それは、楽園を戦場に変えた・・・「滅びの声」だったからなんだ―。





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